今回はいよいよ最終回です。これまでさまざまなホールドの形や壁の形状、それを攻略するテクニックを紹介してきました。今回はその技を使って実際に2つの壁を登っていきます。


登り方をイメージしよう
登り方をイメージしよう

 最初は茶色のテープが貼られた課題です。まず壁を見てどのホールドにテープが貼っているのかを確認します。今回はピンク色のホールドにテープが貼られています。この課題は持ちやすいガバも多くありますが、スローパーやガチなどいろんなホールドがちりばめられています。それを見て足をどのように置くのか、ホールドをどうつかめばいいかをイメージします。心の準備ができたらスタートします。

 次はこの茶色のテープの課題で黒いホールドを登っていきます。今回は巨大なハリボテがあります。これをどう登っていくか。分からないときはとりあえずチャレンジしましょう。私はヒールフックを使ってハリボテを攻略して、最後はハイステップでハリボテの上に乗ってゴールを両手で持つイメージをしました。実際にやってみたいと思います。

 何とかヒールフックとハイステップで攻略できました。クライミングの技は「ハイステップ」とか「正対」とか「カウンターバランス」とか名前は付いていますが、登り方は自由です。何となく動いたらいけたよというような、技の名前がついてない動きもたくさんあります。ですから自分の感覚に従って自由に動いていくこともお勧めします。

 これでレッスンは終了です。クライミングはさまざまなテクニックを使いながら、いろんなホールドをつかんでスタートからゴールまで攻略する、若者から年配の方まで楽しく遊べるスポーツです。ぜひこの連載を見て興味を持った方はクライミングジムに足を運んでください。


(2017年6月21日付本紙掲載)