東京五輪・パラリンピックまであと1年半、本番の「プレ・イヤー」となる2019年が始まった。大会準備は順調に進み、チケット発売や聖火リレールート決定も近づく。世界中のトップ選手の目が、東京へ、日本へと注がれる。世界選手権やW杯など、国内各地での「前哨戦」には、海外のメダル候補も集結。本番を控えた今年、日本で行われるビッグゲームで東京大会の「予習」をしよう。

本番会場で世界大会めじろ押し

2013年9月7日の東京大会開催決定から5年半近くたった。20年に向けての準備は今年、いよいよ最後の追い込みに入る。すでにボランティアの募集は締め切られ、4月からはチケット販売もスタート。「見たい」「参加したい」「騒ぎたい」…。スポーツファンだけでなく、多くの人が胸躍らせる時が迫る。

本番まで1年半、ボーッと生きていると、あっという間に大会は始まる。「プレ・イヤー」の今年、お勧めなのが、東京大会の「予習」だ。最高の教材が全国各地で行われる国際大会。本番を楽しむカギになる。

世界選手権やW杯には、世界的なスーパースターがやってくる。五輪予選大会や五輪出場に直結するポイント加算大会などもスターの宝庫。独特の気候など環境を知るために、日本での試合を重視する選手も多い。バレーボールやバスケットボールなど球技でも強豪が来日。今から「推しメン」を探しておこう。

普段はなじみのない競技も多い五輪、パラリンピックならなおさらだが、身近で競技に触れ合うチャンスも今年だからこそ。「テストイベント」を兼ねる大会なら、本番会場の空気感も分かる。注目大会の多い19年、一足早く東京五輪・パラリンピックを味わおう。


■テストイベントも組織委主催で続々

東京大会に向けたテストイベントは、運営面や技術面などを確認するためのもの。大会組織委員会は経費削減のために、既存大会でテストイベントを兼ねる方針で調整してきた。あくまでも本番に向けた準備が目的で、大会の盛り上げは副産物。世界選手権やW杯など注目大会に「相乗り」する形のものもあるが、半分近くは組織委主催になる。

組織委はテストイベントの名称を「READY STEADY TOKYO」とし、ロゴも製作。既存の大会名があるイベント以外の組織委主催大会に、この名称が使われる。テストの大会なのでトップ選手が出る必要もなく、一般公開もしないものが多い。それでも、会場外をロゴで装飾するなどで、大会機運の盛り上げにつながりそうだ。

東京2020テストイベント
東京2020テストイベント