北京五輪での私たち報道関係者の生活は、一般市民と隔てられた「バブル」の中です。これまで取材したロンドンやリオ、東京五輪とは違い、食事も移動も制限が多く、気軽に「地元ならでは」と出会うチャンスも限られています。

フィギュアの男子フリー取材の翌朝、山の競技の取材で北京から180キロ離れた張家口へ向かいました。中国高速鉄道の清河駅でホームに停車していたのはどこか懐かしい顔の車両です。スタッフの了解を得て先頭車両をパシャリ。よーく見てみると中の運転士さんもドヤ顔でサムズアップポーズ!

わくわくしながら乗り込みました。しばらくすると車内案内スクリーンの表示速度がどんどん上がり、時速350キロに到達。すげー! 車窓からの風景の流れ方まで初体験です。こういうのに出会えることも五輪の醍醐味(だいごみ)の1つです。

そういえば乗車前の運転士さんのドヤ顔は、今になって思えば「350キロ出るゼ」だったのかも?!【菅敏】

時速350キロ到達を示す案内(撮影・菅敏)
時速350キロ到達を示す案内(撮影・菅敏)