女子57キロ級のリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダリスト広瀬順子(27=伊藤忠丸紅鉄鋼)が、日本唯一の金メダルを確保した。

 米国、韓国の選手を含めた5人総当たりの決勝リーグ戦で危なげなく4戦全勝。男女とも海外からパラリンピック、W杯メダリストら27選手が招待参加したハイレベルな大会で、日本選手が出場した男子7、女子4階級中、優勝したのは広瀬だけだった。

 「積極的に技を出していきました。ウズベキでの結果が悪かったので、気持ちの面で負けないように意識しました」。広瀬は晴れやかな顔で言った。

 10月、ウズベキスタンのW杯に出場して5位。ただ、内容は悪かった。初戦で地元選手に、3位決定戦で初対戦のトルコの選手に屈する連敗。ここ数年、中央アジアから中東勢が急速にレベルアッしており、対戦経験のなかった選手に守りに入った自分が許せなかった。

 リオの銅は日本女子史上初のメダルだった。その分、プレッシャーも感じるようになったというが、「しっかり力をつけて、みなさんの期待に応えたい」と20年東京での連続メダルに照準を定めている。