東京パラリンピック開幕まで1年を切り、パラスポーツ界も新型コロナウイルス禍の中で動き始めた。5、6日には日本パラ陸上選手権(埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)が開催される。

国内のパラ競技団体は活動自粛から徐々に再始動し、大会開催の動きも出てきた。初の全国規模大会になる日本パラ陸上選手権に続き、カヌーの日本選手権が13日、石川県小松市で行われる。東京大会内定の女子カヤックシングル200メートル(運動機能障害KL1)瀬立モニカ(22=江東区協会)が今季初公式戦に臨む。パワーリフティングは10月3、4日に京都府でチャレンジ杯を開催し、東京大会を目指す選手も出場。同11日には日本ID陸上選手権が東京都で行われる。

一方で慎重な団体も多い。競泳は11月に宮城県で予定した日本選手権を延期し、来年3月6、7日に静岡県富士市で開催。東京大会代表選考会を5月21~23日に横浜市で予定するジャパンパラ大会とすることを決めた。重度障がい者がプレーするボッチャは年内大会を中止。車いすバスケットボールも日本選手権など年度内の主要大会開催を見送った。

海外では車いすテニスの全米オープンが10~13日にニューヨークで開催され、男子世界1位の国枝慎吾(36=ユニクロ)、女子世界2位の上地結衣(26=三井住友銀行)、同9位の大谷桃子(25=かんぽ生命)が出場。6月から延期された全仏オープンはパリで10月7~10日に行われる。