「パラリンピックの顔」谷真海(39=サントリー)が、東京大会(8月24日開幕)出場を決めた。

日本トライアスロン連合は8日、代表内定選手6人を発表。陸上から転向した谷は運動機能障害PTS5の出場資格ランキング9位で出場権を手にし「開催国の選手として出場できることを誇りに思う」とコメントした。

陸上走り幅跳びで04年アテネから3大会連続パラリンピックに出擁した。13年には20年東京大会招致委員会のプレゼンターとしてIOC総会でスピーチ。自身の経験をもとに「スポーツの力」を訴え、東京大会実現に貢献した。17年には本格的にトライアスロンに転向し、いきなり世界選手権優勝。金メダル候補として活躍しながら、抜群の発信力で障がい者スポーツの普及にも努めてきた。

18年には東京大会実施クラスから自身のPTS4が外れた。「何を目指せばいいのか」と落ち込みながらも「諦めたくない」と、障害の軽いPTS5クラスで選考レースに挑戦。9位までに与えられる出場枠を手にした。大会本番でも厳しい戦いになるが「与えられた環境に感謝しながら、精いっぱい頑張りたい」と、前向きに話していた。