パラリンピック2大会出場の木山由加(32=エイベックス)は1分21秒87で4位に終わった。

 中盤以降、上位3選手と80メートル以上の差が開いた。優勝したカナダ選手とは16秒以上、3位とも13秒以上の差があった。木山は「世界との差を肌で感じだ。納得のいく走りができず、悔しいの一言です」と唇をかんだ。自己ベストからも4秒遅かった。

 小学生の頃、小脳が徐々に侵され、筋力が衰える「脊髄小脳変性症」を患った。18歳で陸上を始め、車いすマラソンを主体にしていたが、「パラリンピックでメダルを取りたい」と強く思い、短距離に切り替えた。

 病気の影響で筋力がつきにくい。両手の握力は5キロしかなく、文字が書けなかったり、ペットボトルのふたが開けられない時がある。普段からゴムチューブで腕に負荷をかけ、ウエートトレーニングで、筋力を維持している。

 初出場のロンドン大会では200メートル6位、100メートル7位だった。課題である中盤以降の伸びを強化するために今年3月、車いすの車輪のハンドリムの直径を1センチ小さくした。その効果もあり、今季はタイムも上がっていた。

 現在も病気は進行しているが、夢は「パラリンピックでのメダル獲得」だ。木山は言う。「病気の進行や体調によってタイムも変わるけど、走ることが大好きという思いだけでやっている。東京大会でメダルを取ります」。木山が4年後に向けてスタートを切った。