100メートルとは

陸上競技の花形種目。世界で初めて9秒台をマークしたのは1968年のジム・ハインズ（米国）で、手動計測したタイムは9秒95だった。世界記録は男子がウサイン・ボルト（ジャマイカ）が2009年世界選手権でマークした9秒58。女子がフローレンス・ジョイナーの10秒49（1988年）。アジア記録は蘇炳添（中国）が2021年東京五輪の準決勝でマークした9秒83（追い風0.9メートル）。日本記録は21年山縣亮太が樹立した９秒９5（追い風2.0メートル）。日本勢の五輪の男子100メートルの最高成績は、「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳の1932年ロサンゼルス大会6位。

種目

男女

競技の見どころ

サニブラウンは昨年8月の世界選手権で2大会連続決勝進出を果たし、10秒04で6位入賞。前回の7位から1つ順位をアップし、五輪を含めた世界大会の日本人同種目最高位に91年ぶりに肩を並べた。同大会の準決勝では自己ベストタイの9秒97（追い風0.9メートル）をマークし、パリ五輪参加標準記録の10秒00を突破。代表入りに向けても前進した。

競歩とは

五輪では、男子が1908年ロンドン大会から実施。32年のロサンゼルス大会から50キロが始まり、56年のメルボルン大会からは20キロも加わった。女子は92年のバルセロナ大会で10キロが始まり、2000年のシドニー大会から20キロに延長された。
男子50キロは今大会では除外となり、代わって混合リレーを新たに実施。マラソンと同じ42.195キロを男女各１人が交互に２度ずつ歩くリレー方式となる。

種目

男女20キロ、混合リレー
エッフェル塔前のイエナ橋発着コースで行われる。男女20キロ決勝は8月1日午前に実施。混合リレーは7日に行われる。

競技の見どころ

東京大会銀メダルの池田向希は、代表選考会を兼ねた2月の日本選手権で優勝し、２大会連続で出場権を獲得。世界記録にあと15秒に迫る1時間16分51秒の自己ベストをマークしており、メダル獲得が期待される。界の強敵は男子がマルティン（スペイン）カルストローム（スウェーデン）ら。女子はペレス（スペイン）モンタグ（オーストラリア）ら。

ルール

• 1両足が同時に地面を離れてはならない（ロス・オブ・コンタクト）
• 2前足は接地の瞬間から垂直の位置になるまで、真っすぐに伸びていなければならない（ベント・ニー）の２つ。

６～９人の審判のうち、３人以上に歩型違反と判定された場合に失格。審判が競技者に見せる黄色い円板（パドル）は、競技者がルール違反をしそうな時に歩型を直すよう注意するもの。国際陸連や日本陸連が主催する競技会では、残り100メートルからフィニッシュまでに歩型違反があったと主任審判が判定した場合は、主任審判単独の判断で即失格にできる。