【パリ=藤塚大輔】鵜澤飛羽(とわ、筑波大)が日本人の同種目五輪最速タイムとなる20秒33(追い風0・1メートル)で3着に入り、7日(日本時間8日)の準決勝へ進出した。日本勢の五輪過去最速タイムは00年シドニー大会の末続慎吾の20秒37。偉大な選手の記録を上回る好走に「しっかり予選を通過したので褒めたいかな」と笑みを浮かべた。

100メートルを制したライルズ(米国)や21年東京五輪金メダルのドグラス(カナダ)らと同組となった中、初出場の21歳は「決勝がよかったぁ~」と心に余裕を持ちながら臨んだ。前半から飛ばし、後半でも失速を抑える。1着のライルズ、2着のドグラスに続いてフィニッシュし、同種目日本勢で3大会ぶりの準決勝進出を決めた。

取材エリアには喜びを抑えきれない様子で登場し、日本の報道陣を見つけると照れるようにスパイクで顔を隠した。五輪を通じての同種目日本勢最速タイムについては、3日の100メートル予選で10秒02を出したサニブラウン・ハキームの「ここからどんどん上がるので」の言葉を引き合いに出し「サニブラウンさんと同じコメントでお願いします」とほほ笑んだ。

日本人初の決勝進出へは「どう頑張っても速い人しかいない。自分の走りが通用するかではなく、貫けるかだと思う」と見据え、「(ヒーローに)なりましょう。決勝は大暴れするつもりなので、頑張っていきたい」と意気込んだ。

◆鵜澤飛羽(うざわ・とわ)2002年(平14)11月25日、宮城・大河原町生まれ。築館中では軟式野球部。築館進学後、本格的に陸上を始めた。19年全国高校総体で100、200メートルの2冠。23年アジア選手権金メダル。同年世界選手権準決勝進出。日本選手権2連覇中。名前の「飛羽」の由来は「鳥のようにどこかに飛んでいってほしかったから」。自己ベストは20秒23。身長182センチ。

【パリ五輪特集】日程・結果、最新情報はこちら>>