赤崎暁(九電工)が2時間7分32秒の6位で入賞を果たした。前回大会6位の大迫傑(ナイキ)は2時間9分25秒で13位、小山直城(ホンダ)は2時間10分33秒で23位だった。日本陸連マラソンリーダーの瀬古利彦氏(68)が日本勢のレースを振り返った。

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赤崎は堂々と日本のマラソンを世界にアピールしてくれた。メダルも見えた走りだった。惜しまれるのは24キロから先頭に出たというか、出されたところ。あそこで引っ張らず、力をためていたらもうちょっと前に行けたかもしれないね。

それでも6位入賞は素晴らしいし、五輪で自己ベストを出したのはすごい。もともとポテンシャルの高い選手でトラックも速いし、起伏の激しい青梅マラソンでも大会記録に挑んだ。2時間9分台が持ちタイムだけど、5分台の力がある。

今回のコースは赤崎の走りにプラスに働いたと思う。起伏の激しい難しさがあって途中でスタミナを奪われる。箱根駅伝をやってきた選手たちは普段から坂を意識して練習に取り組んでいる。その箱根をつくり「日本マラソンの父」と呼ばれる金栗四三さんも喜んでいると思う。しかも赤崎は同郷の熊本出身だし、金栗さんもパリ五輪を走っている。どこかで見守っていたんじゃないかな。

大迫は今までで一番調子がいいと聞いていた。13位だったけどもっと上に行けると思っていただろうし、やり切っていないはず。彼がやればマラソン界は盛り上がるし、4年後も目指すなら瀬古も応援しますよ! 小山もうまくまとめて走った。次に期待ができる。

この男子3選手の頑張りは女子にもつながる。東京五輪でも男女ダブル入賞を果たし、今回も継続されれば弾みになる。継続してもらいたい。(日本陸連マラソンリーダー)