【パリ11日=竹本穂乃加】鈴木優花(24=第一生命グループ)が、自己ベストの2時間24分2秒で6位入賞を果たした。坂の多い難関コースを攻略して、東京五輪8位の一山麻緒(27=資生堂)に続いて、日本勢2大会連続入賞となった。一山は2時間34分13秒で51位。日本記録保持者の前田穂南(28=天満屋)はレース前に右大腿(だいたい)骨疲労骨折が判明して欠場だった。

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鈴木は、覚悟を決めて踏み出した。「行くしかない」。16キロすぎの上り坂で14秒差を追い上げて先頭集団に加わると、腕を振って急勾配を追った。初出場6位。「楽しいオリンピックでした!」。メダルも見える位置で走る「わくわく」をパリで存分に感じた。

大会前は、不安を抱えていた。5月に左すねを故障。約2週間の安静を経て、6月中旬から練習を再開した。「自信はなかった」。それでも、アフリカ勢に対抗するには「上り坂で上げないと」と心に決めてペースアップ。持ち味の勝負勘が働いた。

3歳の時で、3キロのファミリーマラソンを完走した“陸上の申し子”。「ノンストップで、小走りだったけど走りきったって(親から)聞いている」。大東大在学時に初マラソンに挑んで学生新の2時間25分2秒を記録。初出場の五輪でもアフリカ勢と肩を並べて走って、自己記録を7秒更新。「自信になりました」。

坂の多い過酷なコースを攻略して海外勢に食らいつき、入賞を果たした。「(28年)ロサンゼルス五輪に向けて、頑張って行きたい」。世界を見た24歳は、入賞以上の結果を追い求めて、走る。