鈴木優花(24=第一生命グループ)が、6位入賞を果たした。2時間24分2秒の自己ベストだった。前回東京8位の一山麻緒(27=資生堂)は2時間34分13秒の51位。優勝はハッサン(オランダ)で2時間22分55秒の五輪新記録だった。

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鈴木は、本当に攻めた走りだった。きついと思うところで、ついていくんだ、入賞するんだ、という気持ちが見えた。

東京五輪8位(一山)から2つ上がって6位は価値がある。

もともと腰高で海外勢に負けないフォーム、ストライドも広く、テンポもいい。

得意な急坂で先頭に追いついた走りは腕振りが強く、苦手という下りもしっかり走った。

米ボルダーでの高地合宿で準備したことがぴたりとはまったのだろう。

昨年10月のMGCも大雨の中で優勝。

大舞台で結果を出せる大物感がある。

この難コースで自己新は素晴らしい。

高低差が激しいパリのコースは日本人に有利に働いた。

フラットなコースでスピードがあるアフリカ勢につくのは簡単ではないが、アップダウンがきついコースなら、忍耐力、粘りという部分で日本人も海外勢を相手に成果を出せる。

ただメダルを求めるなら、やはりスピード力が必要。

12年ロンドン五輪ごろから、トラックレースに似たペースの上げ下げが増えた。

優勝したハッサン(オランダ)のようにトラック出身の選手も多い。

そこは私のころと変化している。

欠場した前田は本人が一番つらいだろう。

私は08年北京五輪を直前のけがで欠場した。

辞めようと思ったのが北京だったが、応援してくれる人がいて、もう1度走ろうという気持ちになった。

まずは気持ちをリセットすること。

疲労骨折は「時間薬」で無理をしなければ、必ず治る。回復してからの走りを期待したいし、応援していきたい。(04年アテネ五輪金メダリスト)