48年ぶりに自力出場した世界ランク26位の日本は、同12位のブラジルと1次リーグ第3戦を行い、84-102で敗れた。東京五輪と同じ3連敗となり、8強を目指した戦いが終わった。エース八村塁(26=レイカーズ)がケガで欠場する中で一丸となって戦ったが、不戦勝を除く52年ぶりの五輪勝利はならなかった。トム・ホーバス監督(57)の下で進化し続けた3年間。大黒柱の渡辺雄太(29)は28年ロサンゼルス五輪での雪辱を誓った。

   ◇   ◇   ◇

八村の欠場はやはり痛かった。八村が攻守でインサイドに圧力をかけていたら、ブラジルのカボクロに33得点も許すことはなかっただろう。ただ、河村もホーキンソンも吉井もよく頑張った。選手たちは自分たちのやれることを精いっぱいやった。

3戦振り返ると、攻撃では日本らしさを十分に発揮できたと思う。速い展開に持ち込み、コートを走り回って、3点シュートを決めていく。1試合平均80点以上取り、世界でも十分に通用することを証明した。一方、失点は1試合平均97・7点で課題を残した。昨夏のW杯と違って、第4Qに息切れするシーンが目立った。

河村、八村、渡辺雄、ホーキンソンのプレータイムがどうしても長くなり、チームの総合力がこの結果につながったといえる。今後の課題として、主力メンバーたちを休ませてもチーム力が落ちないように全体の底上げが必要だ。また、守備でリズムを変えることができる選手ももっと活用すべきだろう。速く、走り回るばかりでは、相手に慣れられる。試合中にペースを変えていくことも世界で勝ち抜くためには必要だ。

目標の8強には届かなかったが、下を向くことは全くない。東京五輪、W杯、パリ五輪と、立て続けに世界大会で戦えたことは大きな財産だ。これらの経験を受け継ぎ、世界への挑戦を続け、積み重ねていくことが大事。サッカーだって、プロ化から30年たって、W杯でドイツやスペインを倒すまでになった。

日本に本格的なプロリーグが誕生してからまだ10年もたっていない。国内リーグの充実、世界への挑戦を続けていく先に新たな地平が見えてくる。まずは次回27年のW杯(カタール)を念頭に、ここから再スタートしよう。(バスケットボールコメンテーター)

八村塁離脱の男子日本52年ぶり五輪勝利ならず 3連敗でパリ終戦/ライブ詳細