【パリ=木下淳】全日本男子の鈴木桂治監督(44)が“疑惑の判定”について断言した。「令和の三四郎」村尾三四郎(23=JESグループ)が、ラシャ・ベカウリ(24=ジョージア)に敗れた決勝。技ありを先行し、残り30秒で放った内股が技ありにも見えた場面に関して聞かれると、即答した。

「僕も映像を見ました。あれは今回のオリンピックに関しては(審判がポイントを)取っていないなっていう印象。この大会を通して、この5日目までの流れを見たら、そういう試合がいくつかある。取らないと言われれば取らないんだなっていう感じですね。納得しています」

大会ごとに判定の傾向は変わる中、やむなしとの認識を示した。技ありが認められないのは「今大会に限って。大会ごとに感覚っていうのは違うんですけど、ポイントあったでしょ! って、自分がグチグチ言うほどではないかなと思います」との認識を示した。

「片手しか突いてないのを、しっかり映像では見えてしまうんですよね。主審が瞬時の判断ではできないことを、映像でしっかり見てしまうと、やっぱりそうだよねってなります。そのあたり、三四郎の2回目の投げがポイントがあったかも、といっても、今回は仕方ないということになる」

さらに説明を続けた。

「片手しか、ついていなかった。両手ついたらポイントなんです。ですけど、尻もちをついて片手で。尻もちをついて両手、だったらポイントなんですよね。ですけど、片手で。ルール上はそう書いてありますので、そらないよねっていうところ。非常に惜しかったですし、あと少し体重をかければポイントになっていた可能性もありますので、そういった面も含めて、詰めが足りなかったのか相手が強かったのか、っていうところ」と冷静に分析していた。

村尾は初出場。技ありを先行し、追いつかれ、ターニングポイントになった内股が決まっていれば合わせ一本勝ちだったが、反対に残り4秒で技ありを食らった。ビデオ判定の末、金メダルが目前まで迫りながら逆転負けした。

前回21年東京五輪の王者ベカウリは五輪2連覇。2人は同じ2000年生まれで、今後も、今回のような紙一重の戦い、長いライバル関係が続きそうだ。