【パリ=木下淳、松本愛香通信員】開催国フランスの怪物テディ・リネール(35)と乱闘寸前の騒ぎを起こしたツシシビリ(ジョージア)が、翌3日に行われる最終日の混合団体戦にも出場できなくなった。国際柔道連盟(IJF)が発表した。
既に敗者復活戦に出られなくなり、メダルは消滅。影響は翌日にも及んだ。
相手のリネールは英雄で徹底的に追い込まれた。12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪を2連覇し、21年東京では銅。世界選手権は2階級で計11度もの優勝を誇るリネールは、ツシシビリ(ジョージア)に一本勝ちした後、寝ていた相手からキックのように足を伸ばされ、倒されていた。
その後、さらに相手に上から詰め寄られた。会場が騒然とする中、リネールは右手を上げてガッツポーズした。相手には大ブーイングが浴びせられた。
思わぬハプニングで、一本勝ちから、反則勝ちにも変更。「柔道精神に反する」と厳しい措置になった。その後、IJFが処分を迅速に発表。ツシシビリは混合団体戦にも出られなくなった。
仏レキップ電子版は「リネールは、ジョージア人を相手に、準々決勝で正真正銘の攻撃(谷落とし)で一本を取った。それが失格に変わったのは、ジョージア人がフランス人を挑発するような態度を取ったため。彼は頭に手を当てようとした」とした。
さらに「この小競り合いの代償は高くついた」と続報を出し「IJFが、ツシシビリの行為は『柔道の精神』に反するものであったため、状況について調査をするため、特別懲罰委員会を直ちに招集した」。その結果、さらなる処分が科されたという。



