72年ミュンヘン大会以来52年ぶりの金メダル獲得を狙う男子日本代表が、手痛い黒星を喫した。
初戦ドイツ戦でフルセット負け(17-25、25-23、25-20、28-30、12-15)。相手の強打に苦しめられた。
ドイツの39歳エース、グロゼルを止められず24得点を許した。日本は石川祐希が22得点、西田有志が20得点、高橋藍も15得点と奮闘したが、終盤の勝負どころでドイツのブロックを破れなかった。ブロックポイントはドイツ18得点(日本は8得点)。ここの差が勝負の明暗を分けた。
落とせない一戦だった。ドイツは五輪開幕前までの世界ランキングは出場12チーム中11位と下位ながら、今年のネーションズリーグ(VNL)でフルセットに持ち込まれた難敵。日本は「一番最初が一番大事」という石川を筆頭に、初戦勝利を絶対条件に掲げてきたが、VNLの二の舞いとなった。
狙いを定める一戦へ、本格的に準備を始めたのは、国内合宿初日の9日。午前9時からの試合に備えて早朝5時に起床。同8時過ぎに体育館に入り、同9時にはゲーム形式の練習を行うなど、本番を常に意識してきた。
23日の現地入り後も、同様のメニューを実施。最初は「朝からの練習はきつかった」(宮浦)など不慣れな日程に苦しむ選手もいたが、25日の練習では選手15人全員がフルパワーでプレー。体育館には野太い声と球をはじく音が響き渡った。「コンディションはいいのか悪いのか、いつも通り」と自身の状態には厳しい石川も「チームの状態は非常にいい。練習を見ててもみんな体が動いている」と納得顔。ブラン監督の巧みな指示と選手の対応力で、万全の状態に仕上げていたが、1歩及ばなかった。
産業能率大スポーツマネジメント研究所の調査によれば、今大会の注目度トップはバレーボール。72年ミュンヘン大会以来の金メダル獲得へ期待も大きい。次戦は31日にアルゼンチンと対戦。ここは気持ちを切り替えて臨みたい。【竹本穂乃加】



