【パリ=阿部健吾】女子76キロ級で世界女王の鏡優翔(22=サントリー)が決勝進出を決め、日本女子最重量級で初となる銀メダル以上を確定させた。準決勝で23年世界選手権3位のタチアナ・レンテリア(コロンビア)を下した。

第1ピリオド(P)に2点を与えたが、第2Pに鋭いタックルから足を取り背後に回って2点返す。すぐにローリングも決めて4-2と逆転した。その後はレンテリアの攻撃を粘りのディフェンスでしのぎ、2点差を守り切った。

1回戦から持ち味のタックルを警戒される中で我慢強く得点を重ねた。準々決勝では東京五輪銅メダルのアダルイーイト(トルコ)に組み手の攻防を繰り広げ、相手に踏み込ませない。後半の勝負どころでタックルを決め、3-0で乗り切った。

昨年9月の世界選手権では浜口京子以来、日本勢20年ぶりの優勝を果たし、パリ生きも決めた。3月に右肋骨(ろっこつ)を折り、5月には右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、調整は困難を極めたが、気持ちを奮起してフランスの地を踏んだ。

親友で女子53キロ級の藤波朱理が金メダルを制する姿を会場で見届け、固く抱き合った。髪をフランス国旗にちなんだトリコロールカラーにする22歳。今度は自分の番と期して、ケネディアレクシス・ブレーズ(米国)との決勝に挑む。