男子400メートル障害は黒川和樹(20=法大)が48秒69で初優勝し、東京五輪の代表に内定した。

序盤から先頭を走り、最後は安部孝駿(29=ヤマダホールディングス)とのデッドヒートを制した。

レース後は「最年少でランキング1位ということでプレッシャーも大きかったんですけど、勝ち切れて良かった。昨日の夜から胃が痛くて、どうしようかなと思っていたんですけど、もういくしかないと。バックストレート入って、もういくしかないと思ったら、いけました」と振り返った。

東京五輪に向けては「400メートルハードルは世界に通用しやすい、と言われているので、自分が決勝に残って、いい流れをつくれたらなと思います」と意気込んだ。

2位の安部も48秒87で五輪切符を手にした。「正直ホッとしているところ。(アキレス腱を痛めていたが)テストイベントの後、しっかり調整できたので不安はなく臨むことができた。(世界選手権では準決勝で惜しくも敗退。五輪へ)1本でも多く。準決勝で自分の自己ベストを出せるように、決勝に進めるように頑張りたい」と大舞台への抱負を口にした。

3位には49秒29の岸本鷹幸(富士通)が入ったが、参加標準記録は突破していない。既に破っていて、今回は49秒48で4位だった山内大夢(早大)の五輪代表が決定的となった。豊田将樹(富士通は)は49秒89で5位だった。