すでに1万メートルで東京五輪内定している新谷仁美(33=積水化学)が、2種目目の五輪内定を決めた。

15分13秒73を記録し、広中璃梨佳(日本郵政グループ)に次ぐ2位。「常々100か0しか考えていない人間なので、今日のレースは簡単に言うと0点だった」としながらも「招集前までは『棄権しよう』と横田(真人)コーチとかに逃げ腰で言っていて、本当に棄権しようか迷ったぐらい追い込まれていた。最後まで走り切れて良かったです」と振り返った。

横田コーチには「棄権していいよ」と声をかけられ、所属やスポンサーなど、支えてくれた人たちの顔が思い浮かんだという。信頼するコーチに対して「例えば時速300キロぐらいでぶつかっても壊れない人。大体の人は時速300キロでぶつかったら天国行きですが、横田さんはそこを耐えてくださる」と感謝した。