トランプ米大統領は12日、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京五輪は1年間延期すべきだとの考えを表明した。

ロイター通信が伝えた。

この日ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落し、前日からの下げ幅は一時、2197ドルを超え、取引時間中の最大を記録。感染拡大防止策として、英国を除く欧州からの米国への入国停止措置も発表し、世界経済の先行きに対する不安が一段と深まった。

トランプ氏は日本時間午前10時ごろに演説し、感染拡大防止に向け入国停止措置を発表。世界の経済活動が停滞する可能性が意識され、平均株価の下げ幅が一気に拡大。中小企業向けの資金繰り対策も公表したが、市場の期待に届かなかった。米国のみならず、世界市場が暴風雨に吹きさらされる中で、東京五輪の1年延期論まで飛び出した。