事前合宿拠点にも「勝負寝具」が整うことになった。寝具メーカーのエアウィーヴがオフィシャル寝具パートナーを務める日本オリンピック委員会(JOC)に、特別仕様のマットレスパッド600床分を寄贈した。

2日に都内で寄贈式が開かれ、同社の高岡本州会長、JOCの山下泰裕会長が出席した。

寝具は東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの選手村に供給するマットレスと同等の機能を備えている。競技ごとに異なるアスリートの体形に合わせ、マットの硬さを調整することで快適な眠りを促す。オリンピックに1万8000床、パラリンピック8000床を提供することを受け、日本選手団が事前合宿の準備期間から選手村に近い環境で調整を行えるように寄贈された。

山下会長は、600床を多くの競技団体が直前の練習拠点にする都内のナショナルトレーニングセンター(NTC)に配置する考えを示し、「選手たちのベストパフォーマンスに少なからず貢献していると思っています。コロナ禍ですが、選手たちができるだけ準備して、最高のパフォーマンスを作り出す環境を作り出したい」と述べた。