萩野公介(26=ブリヂストン)が1分47秒72で3位に入り、3大会連続の五輪代表に内定した。上位4選手の合計タイムで800メートルリレーの派遣標準記録を突破したことで、優勝した松元克央(セントラルスポーツ)、2位の柳本幸之介(日大豊山高)、4位の高橋航太郎(自衛隊)で五輪切符をつかんだ。

レース後、萩野のコメントは以下の通り。

-種目を絞って、まず内定

まずは、五輪に行けることにホッとしてますけど、松元選手が、すごく速いタイムで派遣標準記録を引っ張ってくれて、このタイムで行けるので。自分たちは本番までに、全員で頑張れたらと思います。

-2種目を残して、まず内定したことには

自分としても、気持ちがすごく次の種目に向けてプラスになりますし。残りは200の背泳ぎと個人メドレーが控えているので、さらにいい泳ぎができるように、集中して頑張りたいと思います。

-あらためてレースを振り返って

集中して臨んで、まあタイムは上げることができたんですけど、正直、準決勝のレースだと47秒5ぐらいかな、いってもと思ったんですけど、前半のスピードと、あとギアを入れても、あんまりスピードに乗り切れなかったので。自由形はまだまだ課題があるなと思いましたけど、カツオが、松元選手が本当に素晴らしいタイムで泳いでくれて。僕たち3人も47秒という遅いタイムですけど、リレーで五輪に連れていってもらえるということなんで。本番では、もっともっと実力をつけたいと思いますし、自己ベスト近く出せば僕だけで2秒くらい縮まるのは確かなんで。カツオだけに頼らず、僕たちも精いっぱい。柳本君の若い力とか、航太郎さんも、東御で一緒に合宿していて。メニューは別ですけど、頑張っている姿を見ていたので、うれしかったです。

-自由形まだまだ、とは

200メートル個人メドレーの最後のフリーにもつながってきますし、さらに自由形を頑張んないと、という気持ちがすごく芽生えましたし、スピードを出すと、左手が流れる癖がまだあるので。もっともっと課題として上げなきゃ。タイムも、一時に比べたら遅い。詰めていけるように。

-1分48秒台が続いた中、今日のレースに向けた想定、青写真は

正直、4番には入りたいという気持ちと、4番に入ってもタイムが遅かったら行けない、ということは分かってましたし。その分、ホントにカツオが、ものすごく早いタイムで僕たちを連れていってくれたので。僕自身、7秒2、3くらい出さないという強い気持ちもあったんですけど、前半のスピードと、中間も遅かったですし、最近の中ではシーズンベストでもあるので、自信を持って夏に向けたトレーニングをしていきたいと思います。

-12年、16年の五輪。高校生だったロンドン、強さを見せたリオデジャネイロ。今回は

個人で200メートル背泳ぎ、もちろん狙ってますから。まだまだ自分にはチャンスある。ただ、こうして3大会連続で五輪に行く。不思議な感覚ですね、何か。

萩野は今大会、16年リオ五輪で金メダルを獲得した400メートル個人メドレーの出場を回避。この自由形を含む200メートルの3種目に注力していた。