東京五輪の中国卓球代表の事前合宿を受け入れる東京・東村山市が選手の受け入れを断念する方向で調整していることが13日、市への取材で分かった。選手村に入る直前の最大2週間、「卓球王国」の選手やスタッフなど約50人が来る予定だった。感染拡大する新型コロナウイルスの状況を踏まえ、市民の安心安全を第一を考慮した。

1988年ソウル五輪で正式競技として採用されて以降、中国卓球チームはメダルを独占してきた。男子シングルスでは金5個、女子シングルに至っては金8個と8大会連続で表彰台の頂点に君臨している。

担当者によると、今年3月の市議会答弁で受け入れ断念を報告。同国大使館などを通じて通知したが、返答はまだないという。市内では他に同国サッカー女子代表の合宿も受け入れる予定だったが、こちらも断念する。同国とホストタウンを結ぶ市は、大会後の交流事業に力を注いでいくという。