阪神・井坪陽生(ひなせ)が虎風荘で描く夢 グラウンドでは冷静だけど/連載〈11〉

阪神のネクストブレーク候補は、ドラフト3位ルーキー井坪陽生(ひなせ)外野手(18)です。高校通算32本塁打のパンチ力が売りで、昨年のドラフト会議で関東第一(東京)から3位入団。ウエスタン・リーグでは一時首位打者に立つなど、いきなり非凡なセンスを発揮しています。夢はでっかく「打率3割5分、35本塁打、35盗塁」。1軍デビューを目指して奮闘中のチーム最年少の素顔と本音に迫りました。

プロ野球

 

◆井坪陽生(いつぼ・ひなせ)2005年(平17)3月17日生まれ、東京都出身。4歳から野球を始め、七国小時代は八王子リトルでプレー。八王子シニア時代にU15日本代表入り。関東第一では甲子園出場なし。22年ドラフト3位で阪神入団。今季はウエスタン・リーグのデビュー戦で初打席初安打。サヨナラ打や5打点を挙げた試合もあり、7月のフレッシュ球宴にも選出された。憧れの選手は巨人中島宏之。対戦したい投手はオリックス山本由伸。177センチ、86キロ、右投げ右打ち。今季推定年俸600万円。

一時ファーム首位打者

阪神のドラフト3位ルーキー井坪が、2軍で絶賛成長中だ。

高卒で入団して間もない、ウエスタン・リーグの開幕直後からヒットや長打を量産。一時は同リーグの首位打者に立った期間もあるほど、ずばぬけたセンスを発揮した。7月12日時点の成績は、出場58試合で打率2割9分7厘、3本塁打、27打点、2盗塁。出塁率も3割4分5厘と高く、和田2軍監督も「非凡なものを感じる」と驚く。

5月6日、甲子園

5月6日、甲子園

井坪自身も手応えを感じている。

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