【21年1位】日本ハム達孝太 3年目の矜持「僕は1位でこの世界に入ってきたので」

田村藤夫氏(64)の「プレミアムリポート」は、3年目のシーズンに臨んでいる日本ハムの21年ドラフト1位右腕・達孝太(20=天理)に話を聞きました。大型右腕としての素材はもとより、その古風な考え方、芯の強さに大きな可能性を秘めていると実感させてくれました。自分らしさという強い幹を持つ達投手の人柄が詰まったインタビューです。どうぞ、最後までご覧ください。

プロ野球

◆達孝太(たつ・こうた)2004年(平16)3月27日、大阪府出身。小学4年から軟式野球チームに入り、中学では泉州阪堺ボーイズに所属。天理高に進学し、3年春のセンバツ大会に出場。宮崎商との1回戦で完投。2回戦の高崎健康福祉大高崎戦では2安打完封、仙台育英との準々決勝は8回3失点と好投。21年のドラフト1位で日本ハムに入団。休日はトレーニングとコンディショニングに充てる。今季は本拠地エスコンフィールドでの春季教育リーグで最速155キロをマークした。194センチ、99キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1000万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

日本ハム1位に指名された天理の達孝太(撮影・滝沢美穂子)2021年10月11日、天理高

日本ハム1位に指名された天理の達孝太(撮影・滝沢美穂子)2021年10月11日、天理高

「98キロから99キロくらいです」

田村氏はじめまして、田村です。よろしくお願いします。いちおう日本ハムのOBです。

こんにちは。よろしくお願いします。

田村氏3年目ですね?

はい、そうです。

田村氏調子はどうですか?

順調に来ています。今まで2年間やってきて、その中でも一番いい感じできています。

田村氏去年も何度か試合を見させてもらいましたけど、体は大きくなったね?

はい。そうですね。去年から体重だと4キロ、5キロ増えました。98キロから99キロくらいです。

田村氏身長は?

今は194センチです。

田村氏下半身が大きくなった印象だね。入団当初よりも。

はい、そうですね。

田村氏スピードはどう?

いい感じです。この前のデータならば、アベレージが150キロぴったりです! いい状態なのかなと、自分では感じています。

田村氏教育リーグはどんな感じだった?

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。