【雨の横須賀】日本ハム矢沢宏太にしか分からない葛藤を受け止めて「…、難しいよね」

今回、田村藤夫氏(64)の「プレミアムリポート」は、日本ハムの二刀流・矢沢宏太投手(23)をインタビューしました。3月6日、横須賀でDeNAとの教育リーグが中止になりましたが、外野で練習していた矢沢選手に話を聞く事ができました。昨年は二刀流として話題を集めましたが、昨秋に右手首の手術を受け、今季は実戦復帰から1軍昇格を目指す位置付けになります。現状、どんな考え、目的意識を持って練習に取り組んでいるのか、矢沢選手の生の声を、最後までご覧下さい。

プロ野球

◆矢沢宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京・町田市生まれ。藤嶺藤沢では3年夏に南神奈川大会8強。高校通算32本塁打。日体大では1年春から外野手で出場し、1年秋に初登板するなど首都大学リーグ通算14勝、5本塁打。22年には大学日本代表に選出された。22年ドラフト1位で日本ハム入団。投手としてはプロ通算2試合で0勝0敗、防御率0・00。打者としては37試合で打率1割7分7厘、1本塁打、4打点。173センチ、71キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1500万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

撮影・田村藤夫

撮影・田村藤夫

「ピッチャーの練習を軸にして」

田村氏はじめまして田村です。突然すいませんね。

矢沢はい、こんにちは矢沢です。よろしくお願いします。

田村氏二刀流でプロに入って2年目ですね。

矢沢はい。

田村氏今はどんな状況ですか?

矢沢ファームにいる時は、去年もそうだったんですけど、ピッチャーの練習を軸にして、その間に野手としての練習や、試合に出てやっている、そんな感じです。

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。