【竜の希望】田中幹也と楽しい初対面 立浪監督の高評価も頷けるけれん味なきマインド

田村藤夫氏(64)の「プレミアムリポート」は、中日のプロ2年目、田中幹也内野手(23=亜大)です。ルーキーイヤーの昨春のキャンプは1軍で最後まで食らいつき、オープン戦も順調に打席を経験していましたが、3月のオープン戦で右肩を脱臼。悔しい離脱を経験しています。昨秋に実戦復帰し、今は試合で守備につけるかどうかの段階まで戻ってきました。立浪監督もセカンドとして期待を寄せる俊足田中の今季にかける思いに、初対面の田村氏が迫ります。

プロ野球

◆田中幹也(たなか・みきや)2000年(平12)11月28日、神奈川県生まれ。東海大菅生では2年夏に甲子園出場し4強入り。亜大では1年春からレギュラーに定着し、3年春、4年春秋に遊撃手でベストナイン獲得。リーグ戦通算75試合出場、打率2割7分7厘、1本塁打、18打点、48盗塁。22年ドラフト6位で中日入団。プロ1年目の昨年は3月に右肩を手術。リハビリを経て9月に実戦復帰を果たした。166センチ、68キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸655万円。


◆田村藤夫(たむら・ふじお)1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受けたが、日本ハムに残留。96年オフには、ダイエー(現ソフトバンク)王監督から直接電話を受け、移籍を決断した。07年からは、中日の落合監督に請われ入閣。捕手としてONと落合氏から高く評価されたが、本人は「自分から人に話すことではない」とのスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。@tamu2272

「万全に来ています」

田村氏はじめまして、よろしくお願いします。

田中はい、お願いします。

田村氏初めて取材させてもらいます。去年は肩をけがしてしまったんだよね。

田中はい、肩です。

田村氏今はどんな状況ですか?

田中全然、もう、順調に。万全に来ています。

田村氏ああ、そう。肩の脱臼は大変だからね。

田中大丈夫です。

田村氏でも、今日の阪神との練習試合はDHだったね?

田中はい、それは、まあ、そうですね。

田村氏そうか、試合ではまだ実戦的な動きは、少しずつ見ながらってことなのかな?

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。