【無料会員記事】阪神百崎蒼生19歳に見た才能/中西清起のファーム探訪〈3〉

日刊スポーツ評論家の中西清起氏(62)がファームで奮闘中の若手選手にフォーカスする企画です。阪神で高卒2年目ながら抜群の打撃センスを見せる百崎蒼生内野手(19)に「一流」に通じる素養を感じ取りました。

プロ野球

◆百崎蒼生(ももさき・あおい)2005年(平17)9月11日生まれ、熊本・菊池市出身。隈府(わいふ)小3年から野球を始め、菊池南中では熊本泗水(しすい)ボーイズに所属。東海大相模(神奈川)では1年春からベンチ入りし、1年秋に3番遊撃でレギュラー。2年春に東海大熊本星翔に転入。昨夏甲子園出場も1回戦敗退。23年ドラフト4位で阪神入団。座右の銘は「頑張る時は、いつも今」。179センチ、74キロ。右投げ右打ち

「話には聞いていたけど、すごい、いいバッター」

5月20日 ウエスタンオリックス戦で6回、二塁打を放つ

5月20日 ウエスタンオリックス戦で6回、二塁打を放つ

5月20日、本格的な暑さが到来。中西氏は少し汗をかきながら、半袖1枚でSGLを訪れた。この暑さなら、先月よりも選手たちの状態は上がっているはず。まず先発した伊藤将司に注目。直球の強さがどこまで戻っているかをチェックしたが「少しよくなっているけど、まだまだ」。この日、1-19とまれに見る大敗だった阪神2軍の中でも、中西氏の目をとらえて離さない選手がいた。しかも投手ではなく、野手だ。

「話には聞いていたけど、すごい、いいバッターやなあ。まだ19歳。仙台育英の山田と同期やな。今回は百崎でいこう。野手だけど、いいよな?」

山田脩也(右)と笑顔を見せる

山田脩也(右)と笑顔を見せる

「7番三塁」で先発した2年目の百崎は、オリックスの1軍クラス高島泰都と3度対戦。2回に右前打、4回に左前打、6回には三塁線を鋭く抜く二塁打と完璧に打ってみせた。

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1977年6月生まれ、長野市出身。2003年入社。
約20年の取材歴の大半が野球担当。記者としては阪神、広島、オリックス、中日、高校野球などを歴任。現在は大阪を拠点に阪神担当を務める。
取材で意識していることは「見えないものを見る」。アスリートの魅力、競技の奥深さを広い世代に届けたい。 趣味は旅行、料理、立ち飲み、お笑い、ドラマ、ウオーキング。喫緊の課題は高血圧。