進化する50歳お~い久馬、18歳家出同然から才能開花 台本、構成、審査員と注文殺到

コント集団「ザ・プラン9」のリーダー、お~い久馬(50)は、自分たちのコントだけでなく、他の演者からも漫才やコントの台本依頼が次々やってくる売れっ子作家でもある。そんな彼も、18歳でお笑いの世界に踏み出したときは、家出も同然だった。そこから「月刊コント」公演を14年にわたって開催し、他にもマルチな才能を発揮。50歳にして、まだまだ伸びしろを感じさせる芸人だ。

お笑い

◆お~い久馬(きゅうま) 1972年(昭和47)7月22日、大阪府岸和田市出身。NSC(吉本総合芸能学院)10期。漫才コンビ「シェイクダウン」を経て、01年にコント集団「ザ・プラン9」結成。06年M-1グランプリ決勝進出(7位)。

コントライブ「月刊コント」は09年7月にスタート。プラン9のメンバーに毎回多彩なゲストを迎え、現在も継続中。5月27日、6月18日に大阪・よしもと漫才劇場で。プラン9の現メンバーは久馬の他、浅越ゴエ(49)ヤナギブソン(47)コヴァンサン(47)きょうくん(47)爆ノ介(43)。久馬はコント作家であり、脚本家、漫才作家などの顔も。趣味は映画鑑賞、漫画。身長172センチ。

「ザ・プラン9」リーダー

「月刊コント」という名のイベントが毎月行われている。ザ・プラン9はじめ、数々のゲストがそれぞれのネタを披露。ひとつひとつが独立しているネタが最後にはひとつの物語として結ばれるのがミソであり、観客は「そういうことか!」と謎解きにも似た爽快感を味わえる。

4月16日に大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)で開催された公演では、お笑い芸人にまじって、MBSの藤林温子アナウンサー(30)が登場。冒頭から机の上で寝転がりながら、足先で座布団をくるくる回転させ、客席の笑いを誘った。

上司役の浅越ゴエ(49)が旅行先で買った土産として「からし蓮根」をわたそうとするギャグにも、顔色ひとつ変えず、演技を続けた。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。