【大相撲×VIVANT】チンギスやモンゴル語監修者は現役力士と関係があった

大相撲とTBSの大ヒットドラマ「VIVANT」には、親和性があります。

ドラマで重要な役どころでもあるドラムは、伊勢ケ浜部屋に所属していた元幕下力士の富栄です。

モンゴルを舞台にしたシーンがあり、モンゴル出身の力士たちの多くが注目しています。

取材を進めると、富栄だけでなく、俳優やスタッフとかかわりがある力士もいました。

VIVANTと大相撲の関係性について”考察”します。

大相撲

もくじ

  • モンゴル出身力士が見たVIVANT
  • モンゴル語監修は欧勝馬の親せき
  • チンギスと記念撮影した出羽ノ龍
  • 千代翔馬はVIVANTに感謝
  • ドラムの力士時代
  • 同期や親方が語るドラム

「モンゴル語はうまい」

VIVANTのシーズン1は特にモンゴルで撮影したシーンが多かった。ドラマ中では、モンゴル語が何度も飛び交い、乃木憂助役の堺雅人らが流暢(りゅうちょう)にモンゴル語を操っていたように見えた。

モンゴル出身の親方や力士に、あの発音やセリフはどう聞こえていたのか。

ウランバートル出身で、元関脇朝赤龍の高砂親方はシーズン1はすべて視聴し、シーズン2は終わってから一気に見る予定。「みんな、モンゴル語はうまいですよ」と太鼓判を押す。

俳優陣の語学の勉強もさることながら、モンゴル語の監修もしっかりしているのだろう。

そこは、モンゴル・トゥブ県出身の欧勝馬(鳴戸)がよく知っている。「日本人にモンゴル語を教えている人は、知り合いです。多分、血はつながっているから、親戚です。デンスマさんです」。取材を進めていくと、力士の親戚につながるとは…。欧勝馬には、スタッフロールをよく見るように促された。

すると、「モンゴル語監修 Baatar Densmaa」とバータル・デンスマさんの名前があった。第15話では、「奇跡の少女」ジャミーンが「バヤルアカデミー」に通い始めた場面があり、親身になって接してくれるデンスマ先生として登場している。一部考察では、怪しまれる一方、ジャミーンを救出してくれるのではないかとの指摘もあった。

チンギスと記念撮影

ウランバートル出身の出羽ノ龍(出羽海)は、バルカ警察の敏腕警察官チンギス役の俳優バルサラハガバ・バトボルドと写真を撮ったことがある。

「何回か会ったことがあります。白鵬関の引退相撲の時に、国技館で会いました。モンゴルの俳優で、モンゴルでは有名な人。めちゃくちゃ優しい人で、チンギスとしていい味だしてますね」。白鵬の引退相撲はVIVANTが放送される前の2023年1月に両国国技館で開催され、チンギスも来場していたようだ。

モンゴル出身力士たちが口をそろえるのは、特にシーズン1で多く撮影されたモンゴルの大自然の素晴らしさ。欧勝馬は「見たら田舎に帰りたくなりますね」と言い、出羽ノ龍は「懐かしいモンゴルそのまま。VIVANTに出たことで、モンゴルへの観光客が増えているそうですね」と話した。

ウランバートル出身の千代翔馬(九重)は、モンゴルでのドラマ撮影を大歓迎している。

「すごいドラマをモンゴルで作ってくれてうれしい。今までモンゴルは草原のイメージだったと思うけど、VIVANTでは街(のシーン)もあって、そういうところも見てもらえる。モンゴルで、砂漠は珍しくない。観光客が増えているというので、興味をもってもらってうれしい。20キロも馬に乗って移動して、テントを建てて、100キロコースでは夜景を見たりするらしい。(同行する)車で料理を作ったりするそうです」。

千代翔馬はモンゴルツアーの事情にも詳しく、力説してくれた。

モンゴルの風景(2008年8月撮影)

モンゴルの風景(2008年8月撮影)

富栄からドラムへ

NHK福祉大相撲にて、ラップで共演する富栄(左)と照ノ富士(2017年2月11日撮影)

NHK福祉大相撲にて、ラップで共演する富栄(左)と照ノ富士(2017年2月11日撮影)

そして、VIVANTですっかり有名になった元力士が、富栄ドラムだ。

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。