【夜の大相撲 延長戦】関取から陥落すると個室から大部屋に移るのか?ちゃんこ番は?

オンライン生配信イベント「夜の大相撲 秋場所編」を9月24日に実施しました。皆さまからいただいた質問にお答えしましたが、約60分間ではすべてに対応することはできませんでした。

このページでは、配信で伝えることができなかった質問への回答をできるかぎり書き込みます。

大相撲

もくじ

  • 関取のタオルは色指定?
  • まわしの簡易的な締め方
  • 監察委員の部屋
  • 関取から陥落するとどうなる
  • 「場所前」の定義
  • 白まわしの不思議
  • 使わない化粧まわしの行方
  • 優勝額の化粧まわし

Q 土俵上で、呼出しから受け取り関取が使っているタオルについて。色は関取が指定しているのか? そもそも誰が手配しているのか? 洗濯とか毎日誰かがやっているのか…てかいつからタオルを土俵上で使うようになったのか? ずっと微妙に気になっています。(うしじま)

宇良は特に汗をかいていなければタオルを断ります(2024年9月21日撮影)

宇良は特に汗をかいていなければタオルを断ります(2024年9月21日撮影)

呼び出しがランダムに選んでいるのではなく、関取が持ち込んだタオルを渡しています。しこ名が刺繍されていたり、締め込みと同じ色であることも多いですね。十両昇進を機に、贈られることも多いようです。洗濯は基本的には付け人の仕事です。いつから使うようになったのかは、調べがつきませんでした。

Q 昨日(秋場所11日目)、まわし待ったがありましたが、「2回目は稽古まわしの入れ方をした」と行司さんが仰ってました。その巻き収めのやり方の違いが知りたいです。どんなふうに違うのか疑問に思いました。(あじさい)

2度のまわし待ったがあったため、佐田の海の締め込みは簡易的に締められた

2度のまわし待ったがあったため、佐田の海の締め込みは簡易的に締められた

十両の佐田の海-阿武剋戦で、佐田の海の締め込みがほどけました。「まわし待った」があり、行司の木村行宏が締め直したのですが、再開後にまたほどけました。この時、行宏は審判に確認して「稽古場での入れ方にしました」と話しています。しっかり結ぶにはかなりの力が必要であるため、この写真で分かるように簡易的な結び方にしていました。

Q 本場所中監察委員の部屋の様子を知りたいです。実際にどのように無気力相撲がないかチェックし結論づけているのか。(いわし)

両国国技館の場合は、2階席最上段の一角に監察の親方が詰める部屋があります。具体的にチェック項目を記した用紙などがあるわけではなく、担当の親方が真剣に土俵を見ています。監察の親方はこの部屋だけでなく、東西の花道の延長線上の通路からも、チェックしています。現在、監察委員長は佐渡ケ嶽親方(元関脇琴乃若)で、監察委員は湊(元幕内湊富士)、山分(元幕内武雄山)、武蔵川(元横綱武蔵丸)、式秀(元幕内北桜)、宮城野(元横綱旭富士)の各親方が務めています。

Q その場所で初めての白星が出ることを「初日」と言いますが、何が由来なのでしょうか?(相撲ファン)

文献を調べたり、識者に聞いたりしたのですが、分かりませんでした。相撲大辞典(現代書館)には「本場所に出場した力士が最初にあげる勝利のこと。初日、二日目と負け続けて、三日目に勝てば『三日目に初日を出す』のようにいう。」とありますが、由来については触れられていません。相撲博物館の識者にも問い合わせましたが、分かりませんでした。お分かりの方はぜひ、当ページ最後のご意見欄に書き込んでいただけるとありがたいです。

Q 関取から陥落した力士は個室から大部屋に移るのか、ちゃんこ番は復活するのか、「関」呼びは続くのか、知りたいです。相撲部屋によって違うと思いますが知りたいです。(あわ)

これは部屋によって異なります。ほとんどは番付発表の日から大部屋に移りますが、1場所だけは猶予を与えられるケースも聞いたことがあります。ちゃんこ番については、幕下上位や幕下になると免除される部屋もあります。「関」呼びも人それぞれです。ベテランであればあるほど「関」呼びが継続されるケースが多い気がします。

Q 安青錦は場所前、関取衆と稽古することなく、と報道されています。でも、夏巡業の気仙沼場所(8/20)から割が組まれていて、足首の状態が良くなったのかな思っていました。場所前というのは、夏巡業が終わってから初日を迎えるまで、ということなんでしょうか。あるいは、巡業中も申し合いには参加せず、割が組まれた一番しか相撲を取っていなかったということなんでしょうか。(義ノ川)

秋場所前の場合、安青錦は巡業も含めて関取と相撲を取る稽古なしで本場所に臨んでいました。巡業の取組入ったことは、状態が良くなったことの表れです。しかし、巡業の取組は番付の昇降と無関係の「花相撲」ですから、これをもって「稽古」という認識はないと思われます。

Q 審判の和装について質問です。羽織の下に着るお着物が白地と黄色地の2パターンが見受けられます。なぜこの2色なんでしょうか。意味はあるのですか? これは審判の親方が決めるのですか? 審判のお召し物は支給されるのでしょうか(秋は夕暮れ)

土俵へ向かう佐渡ケ嶽親方(元琴ノ若)。後方へ時津風親方(元土佐豊)、東関親方(元高見盛)、玉垣親方(元智乃花)、片男波親方(元玉春日)(2022年9月23日撮影)

土俵へ向かう佐渡ケ嶽親方(元琴ノ若)。後方へ時津風親方(元土佐豊)、東関親方(元高見盛)、玉垣親方(元智乃花)、片男波親方(元玉春日)(2022年9月23日撮影)

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。