オートレースが大きく変わろうとしている。

経済産業省の「第16回産業構造審議会・製造産業分科会・車両競技小委員会」が3月15日に開催され、中期基本方針が発表された。

21~25年度の方針として、新たな施策が盛り込まれた。例えば、22年度より同一選手の同一競走車による1日2回乗りレースだったり、普通開催に7車立ての企画レース、女子戦の拡大など…。さらに、21年度から飯塚、山陽のミッドナイトでG2戦を行うことも含まれていた。飯塚オートのホームページで開催日程が発表されている、6月28日~7月2日の「G2ミッドナイトチャンピオンカップ」だ。この開催に向けて、JKAや施行者の飯塚市、そして選手会が、何度も会議を行っている。

選手会西日本支部長を務める有吉辰也(45=飯塚)もレースの傍ら、新たな取り組みが成功するよう努力する。「たくさんの組織でまとめないといけないので、内容を詰めているところです。今回は特にミッドナイト(のG2)ということもあり、いろんな面で負担も大きくなります。なので成功させないと、と思っています。これからいろんな取り組みが始まるので、選手会としても意見を出して協力していきたいです」。

オートレースの20年度総売り上げは前年度比128・1%。そのうち、ミッドナイト開催に限れば、同235・5%と盛況だった。「真夜中の戦い」がさらにヒートアップするか。進化する業界に注目したい。