親子や兄弟姉妹で活躍するボートレーサーは多い。大阪の上條兄弟もその一例だ。兄の嘉嗣は弟・暢嵩に実績でリードを許しているが、24年は17度の優出を果たすなど調整巧者として後輩からも慕われている。
今年は2月に住之江で念願の地元初優勝を飾った後、徳山、桐生で連続優勝。「地元優勝はほんとにたまたまですよ。(好成績も)特になにかきっかけがあったわけではないんですよね」。本人は謙虚に受け止めていたが、レースに対する実直な姿勢が実を結んでいるのは確かだ。「最近ではエンジンが変わるので、前節から違うペラ調整を取り入れたりしてます。(フライング)1本持っているので1走1走大事に走れたらと思います」。エンジンの仕様変更に合わせて試行錯誤の毎日。F持ちだからこそできることもある。道中や仕上げの速度など、違う部分に磨きをかけて、節間トータルで安定感ある成績にまとめている。
弟は身近なライバル? と聞いてみた。「目標としては高すぎて、ライバルっていえるような選手ではないですよ。同じ舞台で走れたらいいなっていうのはありますけど、どうなんでしょうね」。24年に尼崎のグランドチャンピオンでSG優出、グランプリにも2度出場した弟は、今でこそ遠い存在。しかし兄貴は時間がかかっても自分のやり方で1歩ずつ階段を上がる。「自分らしく頑張っていきたい」。いつか同じ大舞台で戦う姿を見たい。
◆上條嘉嗣(かみじょう・よしつぐ)1989年(平元)12月12日、大阪府生まれ。102期生として08年6月児島でデビュー。09年2月鳴門で初勝利を挙げた。17年10月の常滑で初優勝。同期は山田康二、遠藤エミ、前田将太ら。167センチ、52キロ。血液型O。























