10月9日、G1三国周年の最終日、木田峰由季の周年初勝利を祝う水神祭を遠く離れたボート係留場で見守り、小さく拍手する2人の女子選手がいた。練習に訪れた西橋奈未と3日に三国でデビュー節を迎えた石川出身の竹田采実(ことみ・26=福井)だ。
竹田は中学からソフトボールを始め、北海道の強豪高を経て、実業団の太陽誘電に入団。日本代表のレジェンド上野由岐子と対戦するなど6年間、選手生活を続けた。引退のあいさつにいった中学時代の恩師に薦められて、三国ボートレース場に訪れたのが人生の転機となった。
見たのは西橋が混合戦で男子相手に勝ち切ったレース。「ほんと衝撃でした。男子に女子選手が勝つなんて、ソフトボールの世界ではありえない。これしかない」と一瞬にレーサー養成所に入ることを決意した。
デビュー直前に憧れの西橋とマンツーマンで練習に付き合ってもらった。「技術的なアドバイスももらえたけど、何よりも良かったのは西橋さんとの足合わせで、そのスピードの体感を味わえたこと」と貴重な体験に興奮は隠せなかった。
夢は「私が西橋さんのレースに衝撃を受けたように、人をワクワクさせるようなレーサーになること。それとソフトボールで試合を客観的に見られるセカンドやショートというポジションで戦ってきた経験も生かして、レースを冷静に運べる頭のいいレーサーになること」。デビュー節はその西橋と同じあっせん。西橋の背中を追って、夢の実現を目指す戦いが始まった。
























