女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は戸敷晃美(22=福岡)を紹介する。芦屋ボートのフレッシュルーキーに選ばれた期待の新人レーサー。高校時代にテコンドーの西日本選手権大会で優勝と抜群の運動神経の持ち主で、オンもオフも活発に活動中だ。

常にアクティブ!女子力にも磨きをかける戸敷晃美
常にアクティブ!女子力にも磨きをかける戸敷晃美

―ボートレーサーになるきっかけは?

戸敷晃美 うちは3人姉妹で、一番上の姉がボートレーサーを目指していて、まずそれで知りました。宮崎県にいて、なかなか直接見る機会がなかったんですけど、小学校高学年の時にテコンドーの遠征ついでに常滑ボートに行って、そこで初めて実際に見ました。その時に迫力に感動して目指そうと思いました。

―お姉さんが2人いるんですね

戸敷 一番上の姉とは14歳差、真ん中の姉とは12歳差と年が離れてます。小学生の時には姪っ子がいました。今は甥っ子、姪っ子合わせて8人もいるんですよ。いつもテレビを見て応援してくれています。3日間くらい休みが取れると、宮崎から芦屋の私の家に来てます。もうぎゅうぎゅう詰めで寝てます。

姪(右)とツーショット
姪(右)とツーショット

―テコンドー一筋。ずっとやってたんですか?

戸敷 テコンドーは小2から10年くらいやってました。その他にも小学校のクラブでバレー、中学校の部活でバドミントンをしてました。今も近くに道場があるので、子ども相手にテコンドーの練習してたりします。

―休日もアクティブ!

戸敷 この前、グループの先輩桂林(寛)さん、竹井(奈美)さん、(竹井)貴史さん、高田(綾)さんと一緒に100キロ・ウオーキングに軽い気持ちで参加したんですよ。なめてましたね(笑)。歩くなら余裕って思ってたんですけど、めっちゃきつかったです。

行橋(福岡県)がスタートで別府(大分県)まで歩くコースで、その間に山を3個くらい越えないといけなくて。26時間寝ずに歩いて、やっと完走できたんですけど、次の日はもう足が上がらないっていう。もうしません(笑)。

100キロウオーキングでゴールしてガッツポーズ
100キロウオーキングでゴールしてガッツポーズ

―願掛けなどはしますか?

戸敷 18年8月にデビュー初勝利の水神祭をして、大阪の勝尾寺にだるまを奉納してきました。フライングが多かったのもあって初勝利まで長くて(238走目の福岡で達成)。その時に大阪の友達に紹介してもらったパワースポットが勝尾寺でした。レース場にはいつも、その時に買っただるまを持っていきます。初勝利したときはうれしくて、すぐ大阪に行きましたね。

次にまただるまを買ったんですが、今度は後ろに優勝って書きました。優勝してたら、また大阪行ってるんだなって思って下さい。

初勝利の水神祭を挙げて大阪勝尾寺にだるまを奉納
初勝利の水神祭を挙げて大阪勝尾寺にだるまを奉納

―宿舎ではどう過ごしてるんですか?

戸敷 最近編み物を始めました。同期の小芦(るり華)がやってて、試しにやったらできて。昔から運動ばかりしてたので手先の器用さには自信がなかったんですけど、ちゃんと女子力あったみたいです。

最近、趣味で始めた編み物で作ったティッシュ箱
最近、趣味で始めた編み物で作ったティッシュ箱

―戸敷選手が考える、ボートレースの魅力は?

戸敷 女子でも男子レーサーに勝てるところですね。それとぜひ、生で見ていただきたいです。エンジンの迫力ある音や、ボートから体を乗り出してターンする姿は心ひかれると思います。私も初めて見たときは感動しました。

※次回は2月13日更新予定

◆戸敷晃美(とじき・あきみ)1996年(平8)8月23日、宮崎県生まれ。福岡支部。118期生として、16年5月に福岡一般戦でデビュー。18年8月の福岡で初勝利。昨年の獲得賞金は710万2000円。159センチ、49キロ。血液型O。