女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は福山恵里奈(25=山口)を紹介します。大学時代は軟式野球部で汗を流し、4年時には投手で全国大会4位の活躍。甲子園球場でアルバイトをするほど野球大好き女子が、戦いの場を水上へと移し、いつかきっと、どでかいホームランをかっ飛ばします。

野球大好き女子・福山恵里奈
野球大好き女子・福山恵里奈

-ボートレーサーになったきっかけは

福山恵里奈(以下福山) 大学時代にボートレース養成所の様子をテレビで見て影響を受けました。自分と同じ歳くらいの人が目標を持ってやっている姿が、かっこいいなと思いました。将来は体育の先生とか、スポーツのトレーナーなど、スポーツ関係の仕事に就くことを考えていた時に、興味本位で近くのレース場へ観戦に行って、かっこ良さにとりつかれました。ペアボートに乗ったら水面が近くて気持ち良くて、体験したことのない乗り物でボートレーサーも魅力ある仕事だと感じて決めました。

-大学時代は軟式野球部に所属

福山 練習は厳しかったけど、体力には自身があったし好きだったので続けることができました。4年の時には投手で全国大会4位になることができました。

-野球一家と聞きましたが

福山 父は社会人野球で全国大会出場の経験があって、弟は甲子園で春の選抜2回戦までいきました。私が小さな頃から家族が野球をやっていたので、私も自然と興味を持ちました。うちはみんな野球が好きなんですよね。

-甲子園球場でアルバイトを経験

福山 とにかく野球が好きだったので、関係のある仕事がやりたかったのと、野球も観れるので働きました。球場ではカレーライスを売っていたんですが、たくさん売れるので忙しかったけど、プロ野球選手を間近で見た時はとても興奮して疲れも吹っ飛びました。

全日本大学女子野球選手権大会ベスト4進出を決めて記念撮影(左端が本人)
全日本大学女子野球選手権大会ベスト4進出を決めて記念撮影(左端が本人)

-養成所の思い出は

福山 一般試験に1回で合格しました。思ったほど厳しさも感じなかったし、体力的には大丈夫でした。学科試験も得意で、何回か1位を取りました。

-山口支部の先輩は

福山 師匠の佐々木裕美さんをはじめ、みなさんやさしいです。レース場でも丁寧に指導してくれるし、プライベートでも食事に連れて行ってくれます。環境は恵まれていると思います。支部の仲間ともよく練習をするんですが、お互い刺激しあっています。最近は旋回スピードもついてきました。

-同期で仲がいいのは

福山 吉田彩乃ちゃんですね。食事とか、ショッピングに行ったりしますよ。今はコロナ禍で旅行とか行けないですけど、終息したら一緒に行こうねって約束をしています。

-趣味は

福山 下手ですけど、最近、父の影響でゴルフを始めました。あとはトイプードルを飼っているんですけど、散歩に連れて行ったり、家で一緒に遊んでいると癒やされます。

愛犬ぽんちゃんとツーショット
愛犬ぽんちゃんとツーショット

-今後の目標は

福山 一番の目標は早くB1級に上がることです。出走回数を増やしたい。最終的にはA1級に上がって活躍したいですね。

-最後にボートレースの魅力を教えて下さい

福山 スピードと迫力、あとエンジンの音。初めて見た時の衝撃が大きくて、かっこ良かったです。

※次回は9月14日更新予定

◆福山恵里奈(ふくやま・えりな)1996年(平8)4月8日、山口県生まれ。山口支部。126期生として、20年5月に徳山一般戦でデビュー。昨年の獲得賞金は268万4000円。今年は280万8200円(8月9日現在)。157センチ、49キロ。血液型A。