池永太(32=福岡)がインから逃げ切り、先月の若松以来、今年2回目の優勝を飾った。2着には2コースから鋭く差した赤坂俊輔が入り、小松卓司が山室展弘の猛追を振り切って3着を確保した。

 終わってみれば完勝だった。シリーズを通じて安定板が付くなど、悪条件での戦いとなったが、2日目から一気の5連勝。池永の強さだけが際立った。優勝戦も風速6メートルの向かい風が吹く中、コンマ15のスタートを踏み込み「仕上がりは伸びを中心に悪くなかった。赤坂さんが出てきたんで少し焦ったけど、いいスタートが行けたと思う」と笑顔で胸を張った。

 今年早くも2回目の優勝を手にした。「クラシックの権利を取りたい。1つでも多く優勝したい」と貪欲に話す。次走は15日から若松で開幕するG1九州地区選手権が控えている。「地元だし、しっかり頑張ります」とヒーローは言葉に力を込めた。【川尻将志】