【大上悟・オレに任せろ】

 ◆11R

 二刀流を貫くからには言い訳無し。脇本雄太が結果を出す。自転車競技で20年の東京五輪代表を狙い、今はG1最高格の競輪の舞台に挑む。海外遠征から帰国後、練習不足のまま参戦する強行日程の中、2日目の1予5Rで結果を出した。

 最終ホーム6番手で2角からスパート。風速3メートルの逆風と、和田健太郎のけん制もあったが2着は確保した。「レース勘を取り戻すのが難しい。それでも後はタイミングだけかな、と思えるぐらいになった」。

 前場所の西武園G3は「直前に世界選手権から帰国して(競輪の)自転車に乗れないまま」。決勝3着と最低ノルマは果たしたが本調子には、ほど遠い。そんな中で気を吐いた。

 6月のG1高松宮記念杯は選考されず、その後、海外遠征が予定される。「その前に結果が出ればね(笑い)」と、とぼけるが本気モードだ。

 3分戦の2予11Rは近畿3車結束。川村晃司が番手、村上博幸が3番手を固める。西武園G3準決では逃げた脇本を番手村上がスーパーブロックでまくる平原康多を食い止めた。ここは3番手の村上が、巧みな走りで前の自力2車をフォローする。北勢3車は山崎芳仁が自力戦で番手に守沢太志。守沢が前回りなら脇本ライン分断策もあったが、山崎なら、中団キープで郡司浩平を後方に置くとみた。ラインのガードを背にハイペースで駆けるワッキーが準決切符を手にする。3連単は(7)(9)から総流し。【大上悟】