山本です。映画「ガチ★星」を鑑賞しに、新宿に行ってきました。たまたま前の回を鑑賞していた、レース部O部長にばったり遭遇。満足そうに帰っていかれた。他に、若い映画ファンと思われる方々も多かったのが印象的でした。

劇場ロビーに飾られている実際に使用された自転車やサイン入りパネル。
劇場ロビーに飾られている実際に使用された自転車やサイン入りパネル。

 ロビーには主人公の浜島が乗っていた自転車や、監督と出演者のサイン入りパネルなどが展示されていました。自転車のハンドルグリップに赤黒い汚れがついていて、相当乗り込んだことがうかがえます。

 主人公の浜島浩司が、プロ野球選手から競輪選手を目指します。この間のクズっぷりがハンパないです(前も書きましたがほめています)。学校でも練習についていけず、教官、年下の同期にもなじられ、逆に悪態をつく。もう、どうしようもないです。でも、本人も最初から頭ではわかっているんです。親に「勉強しなさい」と言われて「わかっているよ」と、悪態をつく子供のよう。それが40歳手前でもまだ続いている感じです。

 モロ師岡さん演じる校長のひょうひょうとした感じと、博多華丸さん演じる、競輪好きのラーメン店主が、いい味を出していました。劇中に出てくるサニーパン、小倉取材に行けたら食べられるかな…。

 映画には福岡所属選手も多数登場します。競輪ファンの方は、誰が出ているか探すのも面白いかもしれません。

映画「ガチ★星」に出演された安部賢一さん(左)と林田麻里さんも来場。
映画「ガチ★星」に出演された安部賢一さん(左)と林田麻里さんも来場。

 主演の安部賢一さんには先日トラックパーティーでお会いしたのですが、すぐにはわからないほどほっそりしていました。関係者によると、役作りで当時は体を大きくつくっていたとのこと。腹立たしいほどの浜島とは正反対に、非常にさわやかでかっこよかったです。

 映画ですから、多少の誇張はあるでしょう。「こんなにふてぶてしい新人選手がいたら、取材困るなあ」とか(笑い)。でも、あるシーンで後ろのお客さんが「ハッ」と、思わず息をのんだほど、迫力ある映像も見応えのひとつ。人生をもがき苦しみ、何かを見つける、男の熱い物語です。【山本幸史】

 「ガチ★星」観に行ってきました