ガールズGPに出場するメンバーが決定しました。
22日に行われたガールズGPトライアルを優勝した児玉碧衣と梅川風子の2人と、賞金ランキング上位者以下5人です。
2位石井寛子
3位石井貴子(千葉)
4位高木真備
5位鈴木美教
6位尾崎睦
まずは出場権を勝ち取った7選手に敬意を表します。本番までケガなく過ごし、当日は最高のパフォーマンスを見せて欲しいです。
ここまでの3カ月は、取りこぼしたら脱落というサバイバルが続いていました。ガールズGPトライアルが新設され、5位以内にいないと出場が危ぶまれるからです。
特に賞金ランキング4~8位の高木真備、鈴木美教、尾崎睦、奥井迪、長沢彩は、コンディション調整よりも出走して賞金を上積みすることを優先。さぞかし心身ともに疲弊したことでしょう。
出場は逃しましたが、エールを送りたい3人がいます。
- 惜しくもガールズGP出場を逃した奥井迪
まずは賞金7位の奥井迪。昨年までの制度なら出場できていたわけですから、新制度に泣いた1人です。ラインのないガールズケイリンで先行にこだわるのは『いばらの道』。来年のGP開催は地元立川。リベンジに期待します。
- 今年はコンスタントに活躍した長沢彩
続いて8位の長沢彩。昨年はガールズGPに初出場し、今年も高いパフォーマンスを維持して優勝12回。賞金争いが熾烈(しれつ)になった9月以降の4連覇は、鬼気迫るものがありました。
- 後半にすさまじい追い上げを見せた山原さくら
最後に山原さくら。前半の出遅れが響きましたが、優勝11回のうち、10回が6月以降の固め打ち。小倉のトライアルでも、1、2を争う仕上がりでした。
年々レベルが向上しているガールズケイリンは、ファン拡大に貢献してきた優良コンテンツです。制度にゆがみがあると、ファンへの不信感につながり、選手のモチベーションにも影響します。
最後のトライアルから2人もガールズGPに出場できるというのは、少々バランスを欠いた気がしました。最も勝ち上がりが厳しい「ガールズケイリン・フェスティバル」には優勝しても出場権がないのですから。
GP選考期間が始まってからこの制度が発表されたタイミングもまずかった。
一発逆転も面白いけれど、競輪選手の一番の功績は、一年を通じてファンの車券に貢献すること。そこは軽んじないで欲しいです。
【松井律】