予選1Rで猪野泰介(27=山形)は打鐘3番手からスパート。

 ゴール前勝負で番手の白川将太にかわされて2着に終わったが「悔しい? いや全然大丈夫です。自分のレースはできましたから」とさわやかに笑った。

 2分戦で初手の位置は願ってもない3番手が取れた。普通なら勝負どころまで動きたくないところだが、「そんな小さなレースはしたくない。もがいてこそ足がつきますからね」。

 陸上競技出身の27歳の新人は「今は一番嫌いな押さえ先行を意識してやってます」と先を見据えた走りで上を目指している。初めてのドームは「風がないし軽くて楽に走れます」。出てくるコメントはすべて前向きだった。