検車がほぼ終了し、選手がバンク練習に出ていった検車場で、111期の3選手がモニターを見つめていた。

 画面には玉野競輪9Rのルーキーチャンピオンが映し出されている。「やっぱり気になりますよね」。そう言って視線を合わせたのは鶴良生(22=福岡)と内田淳(25=千葉)。別のモニターでレースを見ていた谷口幸司(24=高知)も「松本君も強いけど、南君はやっぱり強い」と表情を引き締めた。

 先を行く同期のライバルから受けた刺激を、そのまま奈良ミッドナイトでの走りにつなげるか。