酒井雄多(22=福島)が復活を期して奈良へ乗り込んできた。昨年12月の岸和田で完全優勝を決めた直後、京王閣で落車して左鎖骨を骨折。50日間欠場した。初経験の落車だっただけに、ダメージもかなり大きく「自転車に乗っていても何か違和感があって力が伝わらなかった」と復帰後も低調が続いた。

 ここにきてようやく上向きムードで、2場所前の小田原では復帰後初の決勝進出を決めた。「このへんでそろそろ手応えをつかんでおきたい」。予選5Rは先輩の鈴木規純に酒井実まで続きラインも長くなった。持ち味の先行で109期のホープが復調への足がかりをつかむ。