煤賀隆幸(43=秋田)が決勝7人目の切符を手にした。準決4Rは浦山一栄が、約20年前の名古屋で煤賀に優勝させてもらった恩義から、気迫の先制攻撃で新人の田中和磨に抵抗。

力尽きてまくられると、煤賀はバックで切り替え、かろうじて3着を死守した。

「とにかく、浦山さんのおかげ。さすがの先行テクニックでした」と感謝しきり。一方の浦山は「本当は先行争いなんて若い子がやることなんだけどね。煤賀が決勝に乗ってくれて良かった。7着だし、おれもこんなことしている場合じゃないんだけどさ」と、言葉とは裏腹にうれしそう。これぞ競輪らしく、ベテランが新人相手に好連係を見せつけた。