地元栃木の雄が意地を見せた。かつて切れのいいダッシュを武器に、世界選手権にも出場した坂本英一(56=栃木)がチャレンジ予選4Rで2着に入った。初連係だった松田昂己の突っ張り先行に、ゴール前ではその差を詰める内容に「良かった。これで気持ちも乗る」とひとまず安堵(あんど)した。

追加参戦の打診があったのは開催の直前でも、持病の膝痛をケアし、しっかり備えた。作新学院高で1学年下の神山雄一郎が2月下旬にS級予選で白星を挙げたことも「うれしかったよ。3番手で外から伸びたもんね」と発奮材料にした。

まだまだ闘志も衰えないベテラン。今度は準決4Rで再び松田マークから、昨年2月前橋以来となる約13カ月ぶりの決勝進出を目指す。