デビューから丸2年を迎える高本和也(27=神奈川)がリズム上昇の兆しを見せている。

前節4月立川で今年初の決勝進出を果たし、迎えた今節は予選2Rで2着と上々の動き。後位の栗田雄矢に白星は奪われたが、荻原寿嗣の逃げを中団まくりでのみ込む内容に、「末足が甘かったが作戦通りには戦えた」とうなずいた。

前期には8度の決勝進出を果たしている。今は1月伊東で落車による左鎖骨の複雑骨折から、立ち直ろうと懸命に取り組む最中。「こんなにひどい骨折は人生で初。まだ恐怖感はあるが、準決になればもっと体が動くはず。S級点数を取りたいし頑張る」。

今期は出走本数が少なく、好走がダイレクトに競走得点アップへつながる。養成所に7度目の受験で合格した苦労人。執念もプラスして、2日目の準決もペダルに力を込める。