G2「第15回サマーナイトフェスティバル」、F2「ガールズケイリンフェスティバル2019」が明日13日、別府競輪場で開幕する。

【サマーナイトフェスティバル・展望】

G2タイトル争いは激戦必至だ。輪界トップに君臨する脇本雄太をはじめ、新田祐大、深谷知広のナショナルチームメンバーは不参加。SS班から平原康多、浅井康太、三谷竜生、村上義弘、村上博幸、清水裕友が出場し、優勝戦線を引っ張る。

一方、この6人以上に目を見張る戦歴を残しているのが、中川誠一郎。2月に当地・全日本選抜で2回目のG1制覇を飾ると、6月の高松宮記念杯でもVをつかんだ。今の勢いなら「夜王」の座に最も近い。

松浦悠士も乗れている。全日本選抜で初のG1決勝進出を果たし、5月の日本選手権で再び決勝まで駒を進めた。賞金レースで初のグランプリ出場を狙える位置だけに、ここでさらなる上積みを図りたいところだ。

世代交代を迫る若手レーサーたちも大会を盛り上げる。SS班の清水は、その代表格。全日本選抜の落車で鎖骨骨折の重傷を負ったが、驚異の回復力を発揮し、復帰後も日本選手権・準Vなどの活躍を見せている。ほかでは新山響平、吉田拓矢、渡辺雄太、南潤、太田竜馬、山崎賢人らに注目したい。

【ガールズケイリンフェスティバル・展望】

昨年のガールズグランプリを制して女王の座に就いた児玉碧衣は、今年も圧倒的な強さを見せつけている。ここまでの成績は39戦36勝、2着3回。優勝は5月の松戸GC(ガールズケイリンコレクション)など11回を数える。

児玉が自力勝負で敗れたレースは、姉弟子の小林優香が優勝した3月の大垣GCのみ。最大の目標でもある小林が不参加だけに、独壇場となるかもしれない。

小林優香の他に今年、児玉を破っているのは小林莉子と鈴木美教。いずれも初手から児玉をぴったりマークしていた。打倒児玉を果たすには、その後位キープがベスト。ポジショニング巧みな石井寛子、石井貴子(千葉)が逆転候補とみる。

自力で児玉に挑むのは奥井迪、高木真備、梅川風子、山原さくら、佐藤水菜ら先行できるタイプ。特に、力をつけている梅川、佐藤の走りは必見だ。