【大上悟・オレに任せろ】

 ◆12R:ローズカップ 無風の超高速バンクで、おとこ気全開で駆ける浅井康太のハートに火が入れば、中部勢が躍進する。準決へフリーパスのローズカップで3車結束する中部勢は浅井が先陣役を志願すれば、吉田敏洋が「行ってみろ、と早いムチを入れる」と番手で必勝態勢だ。金子貴志も連日の中部3番手を快諾して吉田と連続ワンツーだ。

 初日特選11Rは中部3車の独壇場だった。赤板で前団をたたいた竹内雄作がハイペースで駆けて別線の反撃を許さなかった。ゴール前で後位の吉田-金子が突き抜けて上位独占を決めた。吉田は「竹内は、ここ2年で最も強くなった中部の機動型。ハイペースで踏み続けるので追走するのがきつい」と苦笑い。それでも悲願のKEIRINグランプリ(GP)初参戦へ獲得賞金ランクで圏内をキープする存在感を見せつけた。

 6月の地元高松宮記念杯の決勝は浅井-吉田-金子で臨んだが、浅井が中団で内に詰まり、最終的に浅井は3着に食い込んだものの吉田、金子は着外に沈んだ。今回はあの大一番のリベンジの舞台。名古屋の借りは超高速バンクで返す。

 ここは浅井の先行勝負が濃厚とみた。別線は新田-渡辺の北勢と、平原-武田の関東勢でまくりに構える。単騎の園田、村上が早めに仕掛ける中部勢を追走すれば、金子と連日の中部ワンツー。別線の猛反撃を浴びれば、シビアな番手まくりも辞さない男・吉田が最速ゴールだけは譲らない。

 3連単は(4)=(9)から(3)(2)(5)(7)。