【大上悟・オレに任せろ】

 ◆12R:特選

 進撃を続ける男のオーラは別格だ。今の平原康多はとにかく強い。1月の立川G3は3連勝から決勝3着、続く地元大宮G3は完全V。そして今年のG1開幕戦となった取手全日本選抜は1、2、2、1着で文句なしの優勝。今年12戦で9勝、2着2回、3着1回(勝率75%、3連対率100%)とすさまじい数字をたたき出している。

 G1、G2の日程改革によって誕生した新生G2は新たな選考基準によってフレッシュな番組構成に。初日特選は別線に竹内雄作、新山響平、原田研太朗がいる細切れ戦となった。このメンバーなら、平原は脚力と横の動きを駆使してシビアに先行の3番手をゲット。まくり一撃でレースを支配する。

 充実の時にある。KEIRINグランプリ(GP)の出場権一番乗りに安息しない。「常に優勝を争う舞台に立っていたい。そのために、やることをしっかりやる」。玉野G3を欠場して、中24日は練習と体のケアに費やした。「練習で試したいこともやれて、いい疲労感も得た。時間の余裕で精神的な疲れも取れた」。直前合宿など「特別なことはしない」のが流儀だ。いつも通りに自力の練習を積んできた平原が、今回も特別なパワーを見せつける。番手は以心伝心の武田豊樹なら迷うことは何もない。鋭いまくり一撃で、ワンツーを決めた全日本選抜決勝を再現する。3連単は(3)=(7)から総流し。