柴崎淳が10秒9の上がりタイムで2予B7Rを快勝した。ホームスタンドで彼の勝利者インタビューを見た。ものすごい声援が淳に送られていた。心なしか、6Rで現れた茨城の杉森輝大より女性ファンの声援が大きかった。そこは見ていないので私の想像になるが…。準決10Rは吉田拓矢の番手を回る。ぜひ決勝に乗って、女性ファンを喜ばせてほしい。

話は変わって12R。浅井康太がいるが、山本伸一を取り上げる。初日は中西大と連結を外し、2日目は山崎賢人の先行を4番手から4角勝負の2着とあまり目立っていない。しかし、よく見ると動きはいい。特に2日目、最終ホームで4番手に入るのに相当足を使ったはず。初日も打鐘4角、立ち直ってから2着まで来た。

ヤマコウは準決12R、動きのいい山本伸一が自分の持つ距離で仕掛けるとみた
ヤマコウは準決12R、動きのいい山本伸一が自分の持つ距離で仕掛けるとみた

前検日に「今回は自分『なり』に走りたい」と話していた。どういう意味か聞いてみると「ここに来る5日ほど前に、体の使い方が突然ひらめいた。それに自分の戦法を加味して自分『なり』に走りたい」ということだった。ヤマシンは1度、村上義弘に諭されたことがある。「俺が付いたら2周先行することが自分の戦法か? それなら俺は自分で走る」と。そこから模索して今のヤマシンがある。ということは、山崎がいても自分の持つ距離で仕掛けるはずだ。

山崎は中団から、誰かを動かせて先手を取りたい。ヤマシンはラインの村上が2番車なので、山崎ラインの4番手が取れる。番手が浅井なので2角まくりでは止められる。2センターからのまくり追い込みで決勝入りを狙う。(日刊スポーツ評論家)